MustとHave toの違いとは?意味・用法を徹底解説!

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MustとHave toのもつ共通の意味といえば「〜しなければならない」ですが

一見似ているようなこの二つの言葉、それぞれどのように使い分けられているのでしょうか?

 

日本ではよく「MustはHave toより強制度が強い」といったニュアンスで説明されていることがありますよね。違いはそれだけではありません。

 

これらには意味・用法に明確な違いがありますのでしっかり理解して使い分けていきましょう!

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Mustの意味・用法

主観的な義務・提案として 〜しなければならない

Must自分自身や誰かに対し、

強く「〜しなければならない」と意志を持って言いたい時(義務・提案)

物事に対して「〜に違いない」と述べる時(強い確信)に使われ

いずれも高い圧力のかかったニュアンスを持っています。

 

よって、会話の中で言うと命令っぽく威圧的に取られてしまう場合があるため、

義務的な意味で相手に

“You must do something.”

という言い方はあまりしません。

 

I must go home, or my wife will be mad!

もう帰らないと、奥さんが怒ってしまう!(主観的な義務)

 

You must go to Osaka while you are in Japan!

日本にいる間に大阪に行かなきゃ!(熱烈な提案)

 

書き言葉として使われるのはMust

標識や試験の時などの指示の際にはもっぱら“You must”“You must not”という表現が使われます。

英語の試験説明などで聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

You must complete all the information requested on your answer sheet.

すべての情報を回答用紙に記入しなさい。

 

In a non-smoking area you must not smoke.

禁煙エリアではタバコを吸ってはならない。

 

補足:〜に違いない(確信)という時もMust

これは「〜しなければならない」とは別の意味になりますが、強く確信を持って「〜に違いない」という時はmust(+be)を使います。

 

You’ve been working hard all day.  You must be tired. 

一日中よく働いたね。疲れたでしょう(疲れたに違いない)。

 

He hasn’t eaten anything today.  He must be hungry.

彼は今日まだ何も食べていない。お腹が空いているに違いない。

 

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Have toの意味・用法

〜する必要がある

I have to wear glasses for reading.

私は本を読む時にメガネをかける必要があります。

 

本を読むためにはメガネをかける必要があるけど、「絶対にメガネをかけなければいけない」とは言いませんね。

 

You have to wake up early for your health.

健康のために早起きする必要がある。

 

〜する義務がある

法律、規則、社会通念上やるべきことを客観的に義務付けられている状況ではhave toが使われます。

 

Drivers have to carry the driver’s license when they are driving.

運転者は運転中、運転免許を携帯しなければならない。

 

You have to show your passport to immigration officer.

入国審査官にパスポートを見せなければならない。

 

〜することを余儀なくされる

ルールとして決まっているわけではないけど、状況的にしなければいけなくなった・することを余儀なくされた場合もhave toを使います。

 

I’m getting late.  I have to hurry.

遅れてしまう。急がなければ。

 

I twisted my ankle.  I have to go to hospital. 

足をくじいてしまった。病院に行かないと。

 

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MustとHave toに共通すること

あなた自身の意志で 〜しなければいけない

It’s getting late.  I must/ have to go.

遅れてしまう。もう行かないと。

 

I haven’t spoken to my mother for months.  I must phone her./ I have to phone her.

ここ数ヶ月母親と話していない。彼女に電話しないと。

 

どちらも「私は〜しなければならない」になりますが、mustの方が強い意志のニュアンスを含みます。

 

あなたの意見によって相手に提案・勧める

If you still love your ex.  You must/ have to meet her. 

もしまだ元カノのことが好きなら会うべきだよ。

 

You mustは「絶対会った方がいいよ!」という強い提案。

You have toは「会う必要があるよ(絶対とまでは言わないけど)」というニュアンスの違いがあります。

 

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MustとHave toの違い

客観的な義務に対してはMustではなくHave toを使う

本人の意志に関わらずやるべきこと(客観的な義務)に対してはhave toを使います。

 

I have to work from 8:00. to 5:00 everyday.  (×I must work)

私は毎日8時から5時まで働かなければならない。

 

Children have to go to school.  (×Children must go to school)

子供は学校に行かなければいけない。

 

Mustには過去形がない

Mustには過去形が存在しません。

 

そのため、過去のことについて「〜しなければならなかった」と言いたい場合は“had to”を使います。

 

また、未来のことについて「〜しなければならないだろう」と言う時は“will have to”を使います。

 

There was nobody to help me, so I had to do everything by myself.

そこには誰も手伝ってくれる人がいなかったので、自分で全部やらなければならなかった。

 

I will have to work after I graduate from university.

大学を卒業したら働かなければならないだろう。

 

The hand soap is almost gone.  I’m going to have to buy a new one.

ハンドソープがなくなりそうだ。新しいのを買わないと。

 

微妙なニュアンスの表現もHave to

I might/ may have to work late next week.

来週は遅くまで働かなければならないかもしれない。

 

否定形にした場合、意味が全く違うものになる

Must not =〜してはいけない(禁止)

Don’t have to =〜する必要はない(あなたがそうしたいならすることもできる)

 

Must notを使った例文

Let’s keep this a secret.  You must not tell anyone.

秘密にしておこう。誰にも言ってはいけないよ。

 

I must not do this again.

もう二度としてはいけない。

 

Don’t have toを使った例文

You don’t have to tell our manager what happened.  I can tell him myself.

何があったか君がマネージャーに言う必要はないよ。私から彼に伝えるから。

 

I think I don’t have to be at the staff party, but I’ll go anyway.

僕が会社の飲み会に行く必要はないと思うけど、どちらにしろ行くよ。

 

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さいごに

いかがでしたか?

 

似ているようで全く異なるMustとHave toの用法、違いについて理解できたでしょうか?

 

こうして掘り下げて見るとシンプルなようで奥の深い言葉ですよね。

 

ネイティブもよく使う表現なので是非覚えて、実際に会話の中で使ってみてくださいね。

 

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